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洗顔料を変えた翌朝、鏡に顔を近づけて小鼻を確認する。あの数秒のために、私はこれまで何本買ってきたんだろうと思うことがあります。
評判のいいものを買って、最初の2週間は丁寧に使って、そのうち面倒になって、洗面台の奥で固まっていく。心当たりがあるなら、たぶん商品選びが下手なわけではありません。
泡立てに40秒かかるパウダーを、寝起きの私は3日でやめました。夜、湯船で1分くるくるするジェルは続いたのに、朝にはどうしても使えなかった。逆に、朝ちょうどよかった1本は、大事な予定の前日には物足りなかった。
1本で全部やろうとしていたのが、そもそもの間違いでした。
結論だけ先に
毎日枠に1本:ロゼット(1回6円・朝晩で月約360円)か、メラノCC(1回6円・毎日1回で月約180円)。皮脂のベタつきが主な悩みならロゼット、酵素を毎日枠に入れたいならメラノCC。
ここぞ枠に1本:ファンケル(1回66円・週1回で月約260円)か、suisai(1回65.3円・個包装で持ち歩ける)。泡の質を取るならファンケル、旅行や出張が多いならsuisai。
洗顔料が続かないのは、1本に全部の役割を背負わせているから
朝と夜では、かけられる時間も、肌の状態も、求めるものも違います。それなのに私たちは「いちばんいい1本」を探そうとする。だから朝に合わせれば夜が物足りず、夜に合わせれば朝が続かない。
続いている人がやっていたのは、いい1本を探すことではなく、枠を2つ作って、そこに1本ずつ置くことでした。
- 毎日枠:朝晩ずっと回す1本。ここは「安さ」と「手間の少なさ」がすべて
- ここぞ枠:週1〜2回だけ登板する1本。ここは値段を気にしなくていい
枠を2つ作ると、いままで意味不明だった価格差が読めるようになる
この分け方をすると、価格の見え方が逆転します。
1回66円のファンケルは、高い洗顔料ではありません。週1回で使うなら、月264円です。いっぽう1回6円のロゼットを朝晩使えば、月約360円。本体価格は1,980円と726円で3倍近い差があるのに、実際に財布から出ていく月額は、安いほうが多いんです。
つまり見るべきは本体価格ではなく、「1回あたりいくら」×「月に何回使うか」。
そこで、毛穴の黒ずみ向けとして定番の7本を、この計算で並べ直しました。どれが毎日枠に置ける本で、どれがここぞ枠なのか。手を動かしてみたら、思っていたよりはっきり分かれました。
そのうえで見るべき基準は、3つだけ
1. 「1回あたり」と「使う頻度」はセットで見る
1回65.3円のsuisaiも、週1回なら月262円。1回6円のロゼットも、朝晩使えば月363円です。「高い・安い」は本体価格では決まりません。
買う前に、「これを週に何回使うか」を先に決めてください。 頻度が決まっていない洗顔料は、だいたい使い切る前に飽きます。
2. 朝に使うのか、夜だけなのか
朝は時間との勝負です。泡立てネットを出して、40秒かけて泡を作って、ネットを絞って干す。寝起きにこれをやれる人は、そんなに多くありません。
朝用は「蛇口をひねって30秒で終わる」もの、夜用は「多少手間でもいい」もの。最初から役割を分けておくと続きます。
3. こすらずに使い切れるテクスチャか
洗顔で差が出るのは、実のところ商品よりも洗い方のほうです。スクラブやジェルは指の力が直接伝わるので、力を抜くのが苦手な自覚がある人は、泡立てるタイプを軸にしたほうが無難。
ただし逆もあります。「泡立てネットを洗うのが面倒で、洗顔自体をサボる」タイプなら、泡立て不要のジェルのほうが結果的に続きます。自分がどちらでサボるかで選んでください。
7本を「1回あたりいくら」で並べ直した表
※横にスクロールできます
| 枠 | 商品名 | 1回あたり | この頻度なら月いくら | 価格(内容量) | テクスチャ/摩擦 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 毎日枠 | メラノCC ディープクリア酵素洗顔 | 約6.0円 (1回あたり約1g使用) | 毎日1回で約180円/朝晩で約360円 | 787円(130g) | 酵素入りペースト。なめらかで引っかかりが少ない | 酵素洗顔を試したいが、個包装は高いと感じる人 |
| 毎日枠 | ロゼット洗顔パスタ 海泥スムーズ | 約6.0円 (1回あたり約1g使用) | 朝晩毎日で約360円 | 726円(120g) | 泥ペースト。泡にすればこすらず洗える | 皮脂のベタつきが気になり、毎日の1本を安く抑えたい人 |
| 毎日枠・条件付き | ビオレ おうちdeエステ ジェル洗顔 肌なめらかクリア | 約22.0円 (1回あたり約4g使用) | 夜だけ毎日で約660円 | 990円(180g) | ジェル、泡立て不要。指が直接触れるので加減が要る | 泡立てが面倒で、湯船に浸かる習慣がある人 |
| 毎日枠・条件付き | オルナオーガニック 泥洗顔 | 約25.4円 (1回あたり約1.5g使用) | 夜だけで約760円/朝晩だと約1,520円 | 2,200円(130g) | クリーム状の泥。泡立てれば穏やか | つっぱり感が苦手で、泥洗顔を毎日続けたい人 |
| 週2〜3回枠 | クレンジングリサーチ ウォッシュクレンジングN | 約13.8円 (1回あたり約1.5g使用) | 週2〜3回で約110〜165円 | 1,100円(120g) | スクラブ+フルーツ酸。粒があり摩擦は起きやすい | ごわつきが気になり、頻度を守って使える人 |
| ここぞ枠 | suisai ビューティクリア パウダーウォッシュN | 約65.3円 (1回あたり1個使用) | 週1〜2回で約260〜520円 | 2,090円(32個) | 酵素パウダー(個包装)。ネットで泡立てる前提 | 旅行や出張が多く、使う頻度を絞りたい人 |
| ここぞ枠 | ファンケル ディープクリア洗顔パウダー | 約66.0円 (1回あたり1個使用) | 週1回で約260円 | 1,980円(30個) | 酵素+炭+泥のパウダー。濃密な泡で包める | 大事な予定の前日だけ、特別枠を作りたい人 |
※1回あたりの金額は、各商品の標準使用量から筆者が換算した目安です。実際の使用量には個人差があります。 ※価格は2026年8月時点のメーカー小売価格です。楽天などでは実売価格が下回る場合があります。
いちばん目を引くのは、いちばん高いファンケル(月約260円)が、いちばん安いロゼットの朝晩使い(月約360円)より安く済むという逆転です。ここぞ枠の商品は、頻度さえ決めておけば、毎日枠より財布に優しい。
逆に注意が必要なのはオルナで、朝晩毎日だと月1,520円。毎日枠の他の3本を全部足した金額よりも高くなります。使うなら夜だけに絞るのが現実的です。
【毎日枠】朝晩ずっと回しても、月360円で収まる2本
1回6円。最安なのに、いちばんよく働く|ロゼット洗顔パスタ 海泥スムーズ(120g)
酵素なのにチューブ入りで1回6円|メラノCC ディープクリア酵素洗顔(130g)
【毎日枠・条件つき】手間か、つっぱりか。どちらかを買う2本
泡立てネットを洗うのが面倒な人の逃げ道|ビオレ おうちdeエステ ジェル洗顔 肌なめらかクリア(180g)
冬のつっぱりで泥洗顔を諦めた人へ|オルナオーガニック 泥洗顔(130g)
【週2〜3回枠】毎日は使えない。でも、ざらつく時期には手が伸びる1本
頻度を守れる人だけの調整役|クレンジングリサーチ ウォッシュクレンジングN(120g)
【ここぞ枠】月4回だけ、手をかける日をつくる
旅行ポーチに3個放り込めば足りる|suisai ビューティクリア パウダーウォッシュN(32個)
指を肌に触れさせずに洗える泡|ファンケル ディープクリア洗顔パウダー(30個)
洗顔料より先に、こっちを変えたほうが早いこともある
バルクオム THE BUBBLE NET(泡立てネット)
泡立てるタイプを選んだなら、泡立てネットにもこだわりましょう。先行投資でその後の洗い心地が変わります。泡が厚いほど、指を肌につけずに洗える。ただし、ビオレのジェルしか使わない人には出番がありません。
泡立てネットを単体で買うより安く済む場合
泡立てネットは単体でも数百円で買えますが、洗顔料とセットで試すなら、オルビスの初回限定「ニキビ・毛穴対策スターターセット」(980円・税込)に泡立てネットとヘアバンドが同梱されています。
洗顔料・化粧水・保湿液のトライアルサイズも入るので、買う前に「週に何回使うか」を決めるために、質感と泡立ちを確かめる用途に向きます。
定期コースではなく単発の購入です。初回送料は無料で、開封後でも30日以内なら返品を受け付けています。
ITO クレンジングタオル(使い捨てフェイスタオル)
毎回きれいな面で水気を押さえられるのが利点です。タオルを洗濯する回数も減ります。1枚ずつ消費するぶんランニングコストは増えますが、肌に触れるものだからこそ清潔なものを使いたい方にはおすすめです。
無印良品 ホホバオイル(200ml)
スチームパックとしての活用におすすめ。入浴前のクレンジングと洗顔を済ませた後に馴染ませてお風呂に入ると、蒸気でしっとりやわらかになります。オイルは肌の上で滑るので、こすらずに済むのも助かるポイント。
結局、どの2本を買えばいいのか
迷ったら、この組み合わせから始めてください。
毎日枠に1本:ロゼット(1回6円・朝晩で月約360円)か、メラノCC(1回6円・毎日1回で月約180円)。皮脂のベタつきが主な悩みならロゼット、酵素を毎日枠に入れたいならメラノCC。
ここぞ枠に1本:ファンケル(1回66円・週1回で月約260円)か、suisai(1回65.3円・個包装で持ち歩ける)。泡の質を取るならファンケル、旅行や出張が多いならsuisai。
この2本で、月およそ440〜630円。合わないと感じたときに入れ替えるのも、1本だけなので気楽です。
そのうえで、乾燥しやすいならオルナ(夜のみ推奨)、泡立てが面倒ならビオレ、ごわつきが気になる時期だけならクレンジングリサーチを足していく。
ただ、正直に書いておくと、どれを選ぶかより、力を入れてこすらないことと、頻度を最初に決めておくことのほうが効いてきます。 洗面台に2本だけ並んでいて、どっちを使う日か決まっている。その状態を作るのが目的で、商品はそのための道具です。
明日の朝、洗面台の奥で固まっている1本を捨てるところから始めてもいいと思います。



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